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第313回例会報告

8月8日(火) 第313回例会が開催されました。
出席者は23名。今回は東京論評クラブとの合同例会でした。

 

合同例会とは別の地域で運営されているトーストマスターズクラブと一緒に例会を行うことです。
他クラブ間のメンバーとの交流を通して、情報交換を行うこと、そして、自クラブでは生まれない発想やアイデアに触れて刺激をもらうことなど、得られるものは多く、響クラブでは年に2度ほど合同例会を開催しています。

 

合同例会を行った「東京論評クラブ」は、上級者で構成されたクラブ(詳細はこちら)。
しかも、例会で行われるパートのなかでも「論評」に特化しており、論評者に対する論評も行う点でとてもユニークなクラブです。

 

今回、その東京論評クラブを池袋に迎えて、普段とは違う、論評に特化した例会を体験しました。
響クラブの人には目新しさいっぱいの進行。一方の東京論評クラブの方はとっても落ち着きがあり、クラブ名に違わぬ、硬軟織り交ぜての「論評」を披露してくれました。

 

ということで、今回のトピックは「論評」です。

 

トーストマスターの例会は、通常3つのパートから構成されます。
ひとつは、即興スピーチを行う「テーブルトピックス」。
次にマニュアルに沿ってスピーカーが用意したスピーチを披露する「準備スピーチ」。
そして、「論評」です。

「論評」は、トーストマスターの特色ひとつ。「準備スピーチ」の内容を「論評者」が批評するのです。良かった点や工夫したところ、また改善案を、マニュアルの課題に沿って論じていきます。

 

たとえば、「導入部から本論への展開が意表をついていて驚かされた」、「ボディランゲージが効果的だったので臨場感があった」「体験談がスピーチのもつメッセージ性を高めた」といったスピーチの良かった点を指摘していきます。
また、アドバイスとして、「複数の登場人物がいるエピソードでは、誰のセリフかわかりやすくするために、声色を変えたほうがいい」「エピソードとエピソードのつなぎには、立ち位置を移動させて場面の転換を意識させたほうがいい」といった提案も行います。

 

この「論評」によって、スピーカーは、ついさっき行ったスピーチをすぐに見直すきっかけが得られるのです。

「論評」は論評者自身のスピーチ力を高めるためにも効果があります。他者のスピーチを聞いて、よかった点、改善案を自分の言葉に置き換えることで、スピーチを客観視する力が鍛えられます。

 

さて、例会に話を戻します。
今回の例会形式は、「東京論評クラブ」の形式。準備スピーチひとつに対して、4人が論評を行います。「論評」自体も慣れていないと難しいものですが、今回は4人の論評者が連続して論評を行うのでハードルが上がります。前の人が指摘した内容を受けて、自分の意見も変化させなくてはいけないからです。

その意味では、東京論評クラブの方々は、響クラブにはない引き出しが多かったように思います。一方の響クラブの人も、慣れないスタイルを実際に体験することで多くのものを得られたのではないでしょうか。

 

今回印象的だった東京論評クラブの、とある方のアドバイスをご紹介します。

その方は、スピーカーの伝えたい内容と、組み立てた構成のマッチングについて指摘されました。その際の説得材料に、私には目から鱗が落ちるような驚きがありました。

論評されたスピーチは、ラッシュ時の電車で座席に座る方法をレクチャーするもの。
文面では伝えづらいのですが、とてもユニークな内容で会場を大いに沸かせました。指摘されたのはラストのオチの部分です。この部分は、いままでの流れを若干変える、聴き手の予想を裏切る展開が試みられました。
論評者は、ユニークな展開と評価しながらも、全体の流れを考えると、話を転換させるタイミングが若干遅かったと指摘しました。せっかくの予想を裏切るラストも消化不良の感があったと。その際の説得材料が、実際のスピーチを計測して出した時間配分だったのです。

「論評」というのは、説得力が求められます。
論評者はそのために、スピーカーの課題を冒頭で説明したり、自分の第一印象と、その後に吟味した意見を比較しながら伝えたりと、客観性を築くために工夫を凝らします。今回の時間計測はその意味でとても客観的な判断指標だったと思います。論評されたスピーカーは、その論評に納得できたでしょうし、次のスピーチづくりに対する具体的な指針が得られたのではないでしょうか。

今回のベスト賞は、例会の特色からベスト論評賞のみです。受賞は東京論評のMさんとTさんでした。おめでとうございます。とても参考になりました。

さて、次回の例会は、トーストマスターで年に2回あるコンテスト。今回のコンテストテーマは「ほらふき」です。お楽しみに。


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