Home » 例会報告 » 即興スピーチの3つの型!響トーストマスターズのスピーチワークショップ

即興スピーチの3つの型!響トーストマスターズのスピーチワークショップ

例会後の集合写真

みなさんは、どんな場面でも「冷静で理知的に、ときにユーモアを交えた話」ができますか?

響トーストマスターズクラブの会員は、「そんな話し方ができる人」になりたい人の集まりです。

そして、「あんな風に話せたらな」を自ら実現させようと、話下手な自分と向き合う人たちです。

ですので、話し方のコツには目がありません。

話し方にも型はある

例会の様子:今晩のトーストマスターによる進行

今回の例会では、珍しく即興スピーチのワークショップが開催されました。

私たちのいう「即興スピーチ」とはなにか。

「幹部レベルが参加する大きな会議の場で受ける想定外の質問」から、「就職面接での受け答え」、「初めて参加した親睦会での自己紹介」など、考える時間もほどほどで行う、ある程度まとまった内容の話を指します。

今回ワークショップで紹介されたのは、次の3つ。

ひとつは、最低限の筋道を立てて、自分の意見や考えを披露する基礎的な型。PREP法です。

PREP(プレップ)法とは、

P(Point=結論)→R(Reason=理由)→E(Example=具体例)→P(Point=結論)の流れで話す方法です。

次に、即興スピーチならではの対応法「はぐらかし」。

たとえば、「好きな映画は?」という質問に対して、「最近観た映画のつまらなさについて」や「とある映画に出てきた食べものの話」など、話しやすい話題にずらして話す方法

最後は、「ほらばなし」。

これは「好きな映画は?」に対して、存在しない映画の話やでっちあげたエピソードの話をする方法です。

「PREP法は参考になるけど、あとの2つは仕事で使えない!」

そうかもしれませんが、私たちのルールでは、どんな質問に対しても言葉に詰まったら負け。逆にお題を無視してでも、みんなを楽しませたら勝ちなのです。みなさんも意外なところで「はぐらかし」が役に立つこともありますよ。

習得の近道は実践

即興スピーチワークショップのスライド:PREP法

今回ワークショップとして有効だったのは座学の後に、実際に教わった型を使って、即興スピーチを行ったことです。

ワークショップの講師を務めてくれた会員が、「このお題は『PREP法』で」「これは『はぐらかし』を使って」などと方向性を示しつつお題を提示。実践こそ習得の近道というように、みんな普段よりもまとまった即興スピーチができていた気がします。

実際、即興スピーチは、長年在籍する会員でも緊張します。指名されないように顔を隠す人がいるほどです。時々意地悪な質問をする人がいて、そんな場合は、結構焦りますし、まとまりのない回答をしてしまうことも少なくありません。

でも、繰り返しトライすることで、私たちは、少しずつ場慣れしていきます。

「即興スピーチは苦手! でもうまくなりたい」というあなた。今後響クラブでは、こうした取り組みも進めていきますので、ご興味のある方はぜひ勇気をだして、私たちの例会の見学に来てください。

トーストマスターズではビジネスの現場で使えるスキルを育てる

スピーチタイトル:「家でブラックコーヒーを飲もう」

例会では即興スピーチとともに、毎回「準備スピーチ」を行います。

準備スピーチ」とは、みんなの前で話すために原稿を用意して練習をするなど、あらかじめ準備をしてきたスピーチを披露すること。ただし、原則話す内容は自由に選んでいいのですが、テーマや伝え方は、毎回トーストマスターズが用意した課題に沿っている必要があります。

今回披露されたスピーチにもそれぞれテーマがありました。

最初のスピーチ課題は「メンタリング入門」。トーストマスターズに入会した会員には必ずメンターが付きます。今回のスピーチは、メンターとのやりとりやそこで得たこと、感じたことを共有し、自身のなかに「メンタリング像」を明確に定義する、というもの。

スピーカーは、響クラブ入会時に抱いていた「ちゃんとやっていけるだろうか」「クラブになじめるだろうか」といった不安な気持ちと、それを解消するに至ったメンター(先輩会員が担当)とのやりとりを軸にして、みずからが考えるメンターとはどうあるべきかを話してくれました。

ここでスピーカーが定義したメンタリング像は、彼自身の今後に生かされるとともに、響クラブのもつ「メンターの役割」に厚みをもたらしてくれることでしょう。

たとえば、聴衆の心に響いたのは、メンターや会員からのちょっとした声掛けや思いやりでクラブに溶け込めたといった話。響クラブは、池袋を拠点に活動しているクラブですが、スピーカー自身は、池袋から遠く離れた土地に住み、オンラインでのみ参加しているので、うまく溶け込めるのかといった不安は当然あります。しかし、彼自身のパーソナリティにもよりますが、メンターや会員とのやりとりによって、気持ちがポジティブに変化していったというのは、今後の響クラブの活動においても自信を与えてくれるものでした。

2人目のスピーチ課題は、「革新的な企画立案」。

スピーカー自身が最近はまっているコーヒーの魅力を伝えつつ、最良の付き合い方を提案してくれました。

実はトーストマスターズには先生はいません。会員一人ひとりが先生であり生徒という考え方なのですが、とはいえ、指針がまったくないわけではありません。その一例が先ほどお伝えしたスピーチを作るに際して用意された課題です。そして、それはビジネスの現場で使うことを想定されています。

今回の課題「革新的な企画立案」はわかりやすい事例。企画立案は、社内社外問わずにプレゼンで必要なスキルですよね。

課題はほかに様々なものが存在しますが、ユニークなところでは聴衆からの妨害(スピーチ中のおしゃべりやいじわるな質問、ヤジなど)をさばきながら、スピーチを行う「気難しい聴衆の管理」や「パネルディスカッションと質疑応答セッションの開催と司会」を行うといった課題などもあります。

こうした課題は、あなたがキャリアアップしていく過程で遭遇する可能性のあるものばかりです。

トーストマスターズクラブというと、スピーチにフォーカスが当たりがちなのですが、ビジネスの現場で生かすスキルを考えると、人前で話すのは当然であって、彼等に何を伝え、どのようにとりまとめるかが求められます。そして、そのトレーニングこそトーストマスターズクラブが提供しているものなのです。

ただ、こうした話も実際目にしてみないとわからないことも多いです。ぜひお時間を作って、響クラブまでご見学にいらしてください。
見学希望の方はこちらのQRコードからお願い致します。

Comments are closed.